金子吉晴(維新政党新風)    行動保守の選挙担当として維新政党・新風に籍を置き真の戦後レジームからの脱却に邁進しています。

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"石原氏「憲法9条のおかげで同胞見殺し」" 石原氏にしてなぜ憲法9条のおかげという発想?

 12月11日の産経新聞は,”「心ない発言」と山口氏 維新の石原代表を批判
 公明党の山口那津男代表は11日、福岡市で街頭演説し、日本維新の会の石原慎太郎代表が10日、北朝鮮による日本人拉致被害者を「状況証拠からいって殺されている」と発言したことについて、「根拠もないのに心ないことを言う。被害者の家族はたまったものではない」と批判した。
”と報道した(リンクはこちら)。

 これの元報道はこちらである。

 12月11日の産経新聞は,”石原氏「憲法9条のおかげで同胞見殺し」
 日本維新の会の石原慎太郎代表は10日に都内で行った街頭演説で、北朝鮮による日本人拉致事件について「たとえば横田めぐみさんとか、状況証拠からいって200人以上の日本人が拉致されて、殺されている」と述べた。
 石原氏は憲法改正の必要性を訴える中で拉致事件に言及し「憲法9条のおかげで同胞を見殺しにした。あんなのがなければ、日本は『とにかく返してくれないと戦争するぞ、攻めていくぞ』という姿勢で取り戻せた」と主張した。
”と報道した(リンクはこちら)。
 
 我が国政府的には「日本人拉致被害者」は全員生きているということが暗黙の了解だから、「殺されている」か自然死したかはともかく亡くなっているという表現はやはり芳しくない。
 ただ現実的に言えば、例えば1975年に25歳で拉致されたとすれば、その人はすでに62歳になっており、あの栄養状態の下ではおそらく半分以上が亡くなっていることは想像に難くない。拉致がなければほとんどの人達は生きていられたであろうから、このことを指して「殺されている」と表現しても必ずしも間違いではない。
 他方で「憲法9条のおかげで同胞を見殺しにした」とすれば、その「憲法9条」の「改正」に反対している「公明党」には「石原慎太郎代表」を批判する資格はない。

 しかしこのことよりも当方が不思議に思うのは、「石原慎太郎代表」にして北朝鮮に対し「とにかく返してくれないと戦争するぞ、攻めていくぞ」と示すことが「憲法9条のおかげ」でできないとするその発想である。
 日本国憲法9条の規定は、「第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」である。
 北朝鮮と戦争できるだけの「陸海空軍その他の戦力」は「保持」しているから障害として考えられるのは、「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、・・・、永久にこれを放棄する」と「国の交戦権は、これを認めない」の部分である。
 前者については、防衛省の「憲法と自衛権」というサイトでは、「この平和主義の理想を掲げる日本国憲法は、第9条に戦争放棄、戦力不保持及び交戦権の否認に関する規定を置いています。もとより、わが国が独立国である以上、この規定は主権国家としての固有の自衛権を否定するものではありません。」としている(リンクはこちら)。
 では北朝鮮に対し「とにかく返してくれないと戦争するぞ、攻めていくぞ」と示すことは「自衛権」の発動ではないのか。当方は当然のことながらこれを肯定する。
 逆にこれを否定する論拠は何か。おそらくそれは「(3) 自衛権を行使できる地理的範囲」であり、「しかしながら、武力行使の目的をもって武装した部隊を他国の領土、領海、領空に派遣するいわゆる海外派兵は、一般に自衛のための必要最小限度を超えるものであって、憲法上許されないと考えています」という部分である。
 しかしその前段では「わが国が自衛権の行使としてわが国を防衛するため必要最小限度の実力を行使できる地理的範囲は、必ずしもわが国の領土、領海、領空に限られません」とも述べている。
 北朝鮮に対し「とにかく返してくれないと戦争するぞ、攻めていくぞ」と示すことはどう考えても「必要最小限度の実力を行使」に該当するだろう。
 後者については、先ほどの防衛省のサイトでは、「(5) 交戦権」という項目で、「憲法第9条第2項では、「国の交戦権は、これを認めない。」と規定していますが、ここでいう交戦権とは、戦いを交える権利という意味ではなく、交戦国が国際法上有する種々の権利の総称であって、相手国兵力の殺傷及び破壊、相手国の領土の占領などの権能を含むものです。一方、自衛権の行使に当たっては、わが国を防衛するため必要最小限度の実力を行使することは当然のことと認められており、その行使は、交戦権の行使とは別のものです。」としている。
 したがって北朝鮮に対し「とにかく返してくれないと戦争するぞ、攻めていくぞ」と示すことには何の障害もないだろう。
  1. 2012/12/12(水) 08:44:41|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

私もそう思います

仰るとおり、あたり前のことですね。
たとえ、維新の狙い通り第二極への進出がなかったとしても、そのような発言をした石原氏、並びに維新を支持する票が少なくないという状況があれば、現時点における彼の発言そのものが極めて大きな意味を持つことになります。
石原氏はお年だし、自分でもそれを意識していると思うし、自分の発言がどういう意味を持つか分かっていっていると思います。
そこに票が集まることは、極めて大きな意味を持つと思います。
まだ水曜日。
投票日まで、石原氏の発言に注目したいと思います。
  1. 2012/12/12(水) 18:44:07 |
  2. URL |
  3. イーグルス16 #-
  4. [ 編集]

真意

石原代表の発言は、9条礼讚ではなく皮肉だと思うのですが…ですよね?>石原代表
  1. 2012/12/13(木) 06:45:26 |
  2. URL |
  3. 宮前 #-
  4. [ 編集]

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