金子吉晴(維新政党新風)    行動保守の選挙担当として維新政党・新風に籍を置き真の戦後レジームからの脱却に邁進しています。

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"10月の経常黒字1兆4584億円 原油輸入額の減少で" 貿易収支2002億円の黒字で喜んではいけない。支那の為替操作を考慮に入れればこれはまだまだ大幅な赤字!!

 12月8日の産経新聞は,”10月の経常黒字1兆4584億円 原油輸入額の減少で
 財務省が8日発表した10月の国際収支(速報)によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支は1兆4584億円の黒字だった。黒字は16カ月連続。
 海外投資から得られる利子や配当を示す第1次所得収支が黒字を確保したほか、原油価格の下落などを背景に貿易赤字が縮小したことが寄与した。
 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2002億円の黒字。前年同月の赤字から黒字に転換した。原油安により輸入額が前年同月比16・4%減と10カ月連続でマイナスとなったことが影響した。
 一方、輸出額は中国向けなどが減少し、3・7%減と2カ月連続で前年実績を下回った。
”と報道した(リンクはこちら)。

 まず「財務省が8日発表した10月の国際収支(速報)」とあるのは、「平成27年10月中 国際収支状況(速報)の概要」である(リンクはこちら)。

 これを見ると分かるが、それぞれの用語の関係は、
 「経常収支」=「貿易・サービス収支」+「第一次所得収支」+「第二次所得収支
 「貿易・サービス収支」=「貿易収支」+「サービス収支
である。

 そして「第1次所得収支」は「海外投資から得られる利子や配当を示す」で分かるが、「第二次所得収支」は「居住者と非居住者との間の対価を伴わない資産の提供に係る収支状況」、「サービス収支」は「(サービス収支の主な項目)輸送 旅行 金融 知的財産権等使用料」である(リンクはこちら)。

 さて「海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支は1兆4584億円の黒字」とあるのは朗報であるが、当方が常に注視しているのは、「輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2002億円の黒字。」の方である。
 というのは「海外投資から得られる利子や配当を示す第1次所得収支が黒字を確保した」のように海外からお金をもらうのはいいが、そのような高利貸しのような生活をしていると、、国力の基礎であるものづくりの力が失われてしまうと思うからである。

 そして「2002億円の黒字」で喜んではいけない。というのは同じ事はこれまで何度も指摘しているが、支那や南朝鮮、特に支那の為替操作を考慮に入れれば、これはまだまだ大幅な「赤字」と考えられるからである。
 直近の報道は次のとおりである。

 8月18日の日経新聞は,”1~6月の日中貿易、上期として2年ぶり減
 日本貿易振興機構(ジェトロ)は18日、2015年1~6月のドル建ての日中貿易額が前年同期比12.1%減の1480億4567万ドルと、上期としては2年ぶりに減少したと発表した。輸出は円安の影響で自動車や電気機器を中心に10.8%減の695億3798万ドル。輸入は消費増税前の駆け込み需要があった前年の反動でパソコンなどが減り、13.1%減の785億769万ドルだった。
 輸入の減少額が輸出の減少額を上回り、対中の貿易赤字は27.4%減の89億6970万ドルと縮小したが、上期で3期連続の赤字が続いている。
”と報道した(リンクはこちら)。

 「輸入の減少額が輸出の減少額を上回り、対中の貿易赤字は27.4%減の89億6970万ドルと縮小した」とあるので、円に換算すれば1兆円そこそこだから大したことはないと考えてはいけない。

 これはどう換算しているかというと、それぞれの国の額をドルレートで換算しているのである。
 同じようなことはかなり前だが、2011年2月15日のエントリーで、「中国、日本抜き2位確定 10年名目GDP」という日経新聞の報道の間違いを指摘する際に、次のような朝日新聞の報道を引用して説明したとおりである(リンクはこちら)。

内閣府によると、日本の2010年の名目国内総生産(GDP)の実額は中国を下回り、米国に次ぐ世界第2位の経済大国の地位を明け渡した。中国が1月に発表した5兆8786億ドル(39兆7983億元)に対し、日本は5兆4742億ドル(479兆2231億円)にとどまった。ドル換算に用いた為替レートは、日本円が四半期ごとの平均値1ドル=82~92円台を用いて積み上げ、人民元は2010年の期中平均である1ドル=6.770元で計算した。

 その意味は、「要するに、支那の39兆7983億元と日本の479兆2231億円をそれぞれ1ドル=6.770元と1ドル=82~92円台=平均約87円で換算して比較しているということです。
 しかし変動相場制で決定している1ドル=約87円はよいとして、支那が勝手に設定しているインチキ為替レートの1ドル=6.770元には換算数値として何の合理性もありません。
」ということである。

 したがって「輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2002億円の黒字。」についてもこれと全く同じ換算方法である。
 日本の「輸出」は当然、円表示であるが、「輸入」は支那にとっては「輸出」だから元は人民元表示であって、それをドル換算して比較しているということである。

 現在、人民元は6.42元/ドル前後であるが、本来あるべきレートは50%割高の3.21元/ドルであったらどうなるか。
 中国からの「輸出」、要するに日本の「輸入」は、半分の値で割返すのだから、直ちに「785億769万ドル」の2倍の1570億1538万ドルになる。
 したがって、「対中の貿易赤字」は「89億6970万ドル」どころではなく、874億7740万ドルになる。
 これは現在の122円/ドルで換算すれば、10.7兆円ほどになる。

 これは日中貿易だけの分であるが、それだけではなく本来、日本が輸出していてもおかしくない世界中の市場が支那によって奪われているということである。
 当方はこれが我が国のデフレ不況の最大原因と考えている。
 こんな簡単な経済ロジックもこれだけ懇切に説明しないと理解しない人達が多いので、本当に情けなくなる。
  1. 2015/12/12(土) 09:43:40|
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