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金子吉晴(日本の自存自衛を取り戻す会)    行動保守運動の一員として真に戦後レジームからの脱却を追求しています。

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三橋貴明のように財政出動さえすれば経済は成長するという間違った結論の原因は彼らが財政乗数の導出過程を余り理解していないからではないか!!

 「【真・経済論】経済と経済学は異なります」というブログの3月29日のエントリーに次のような表現がある(リンクはこちら)。

さて、アベノミクスが機動的財政(延べ70兆円)を実施していなかったら名目GDPはどうなっていたのか。まずは数字を整理してみます。

2017年の名目GDP    → 545兆円
アベノミクスの機動的財政 → 述べ70兆円
機動的財政無しの2017年GDP → 475兆円

差し引きすれば、機動的財政無しの2017年GDPが475兆円であることが分かります。現実社会には乗数効果がありますから、本当に財出をやっていなかったとすると、さらに低い数字になっていたことは明白です。



 これは三橋貴明について何度も書いた「名目GDP」を「ストック変数」と考えてしまうお話にならない間違い」の実例である(リンクはこちら)。
 こんなおかしな考え方をしていれば、それは財政出動さえすれば経済は成長するという間違った結論に至るのは当然である。
 正しくはこの「延べ70兆円」が2013~2017年の5年間で平均的に支出されているとすれば、「名目GDP」への寄与分は70兆円÷5×乗数である。

 さて彼らがなぜこのような間違いをするのかという点について最近はたと気付いたのは、彼らは財政乗数の導出過程を余り理解していないのではないかということである。
 財政乗数は次のように理論化されている(リンクはこちら)。

1.1 政府支出の増加と国民所得

・1兆円の政府支出の増加により、国民所得は乗数倍だけ増加する。
 乗数=1/(1-限界消費性向)
・その理由は以下の通り。
① まず1兆円の政府支出の増加により、国民所得が1兆円増加する。
② この1兆円の国民所得の増加に誘発されて、消費がc兆円増加する。
③ 消費の増加は総需要の増加となる。
④ c兆円の消費の増加により、国民所得がc兆円増加する。
⑤ このc兆円の国民所得の増加に誘発されて、消費がc2兆円増加する。
⑥ 消費の増加は総需要の増加となる。この連鎖が続く。
・政府支出の増加による累積的な総需要の総額は、初項1、公比cの無限等比数列の和となる。
 1+c+c2+・・・・・・=1/1-c



 この最後の式が「無限等比数列の和」であることから分かるように、財政支出の効果は時間の経過とともに減衰することが前提となっている。
 こういうことを理解していれば、上記のブログのように各年に行われた財政支出の効果が未来永劫続くというような間違いは絶対にしないと思われるのである。
 とにかく彼らがなぜこんな間違いをするのか当方は不思議でしょうがない。
  1. 2018/06/03(日) 00:10:19|
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