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金子吉晴(日本の自存自衛を取り戻す会)    行動保守運動の一員として真に戦後レジームからの脱却を追求しています。

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"渡辺努教授:貨幣経済の落とし穴" 異次元緩和が間違いであることは当然。そしてそれの亜種である財政拡大もまた間違い。デフレの主因がグローバル化なら財政拡大はそれを解消する手段にはならないから!!

 11月20日のThe Financial Pointerは,”渡辺努教授:貨幣経済の落とし穴
 東京大学の渡辺努教授が、拡大しつつある「非貨幣経済」の影響の大きさを指摘している。
 これを無視して政策決定をすれば、大きな間違いを起こしかねないという。
 渡辺教授は、趨勢的にデジタル商品・サービスの価格が下落していると指摘する。
 その典型がネット上のさまざまな無料サービスだ。
「私たちが通常生活しているのは貨幣経済で、デジタルの方は『非貨幣経済』と名付けてみた。
非貨幣経済では値段がゼロ、貨幣経済では値段がついている。
 値段のついていない価格ゼロのものがどんどん拡大しており、そのこと自体が価格低下を意味している。」

 時代は変わった。
 かつて渡辺教授は一貫して2%物価目標を擁護するスタンスを示していた。
 その教授が6月Bloombergで異次元緩和の終結を提言したことは驚きを持って受け取られた。
「全然効かないことはこの5年で確認できた。・・・どこかでやめなければならない。・・・(超低金利政策を)続ける理由はない。」
 何が渡辺教授をこの結論に導いたのかはわからない。
 イノベーションが物価を下げたという事実は、程度の差こそあれ異次元緩和の前から言われていたことだ。
 当時、反リフレ派は、低コスト生産を可能とするグローバル化や技術革新がデフレの主因であり、これを無理にインフレに持って行くことは得策ではないと主張していた。
 この低コスト生産が行き着いたのが非貨幣経済だろうが、これだけで方向転換するものなのか。
 あるいは単純にこの5年で、異次元緩和が「効かない」ことを確認したことで方向転換したものなのか。

 異次元緩和にはいくつも成果はあったが、決して成功とは言い難い。
 それは、3つの重要なロジックが崩れたからだ。
・量的緩和等でインフレを高めることが可能。
・インフレを高めれば経済は成長する。
・インフレが国民を幸福にする。
 とりあえず、1つ目は否定された。
 2つ目はインフレ上昇前に達成されてしまい、リフレが唯一の手段でないことが明らかになった。
 3つ目は、消費増税の右往左往から見られるように、大きな疑問符がついている。
”と報道した(リンクはこちら)。

 冒頭の「東京大学の渡辺努教授が、拡大しつつある「非貨幣経済」の影響の大きさを指摘している。」とあることは、当方の立場からすればこの記事の本質とは関係ないことになるが、「非貨幣経済」という言葉が度々出てくるので、一応そのまま残しておく。

 さてこの記事の本質とはあくまで、
かつて渡辺教授は一貫して2%物価目標を擁護するスタンスを示していた。
 その教授が6月Bloombergで異次元緩和の終結を提言したことは驚きを持って受け取られた。

の部分である。
 これについて「全然効かないことはこの5年で確認できた。・・・どこかでやめなければならない。・・・(超低金利政策を)続ける理由はない。」とあるが、こんな当たり前のことを今頃やっと気付いたのかという思いしかしない。
 「当時、反リフレ派は、低コスト生産を可能とするグローバル化や技術革新がデフレの主因であり、これを無理にインフレに持って行くことは得策ではないと主張していた。」とあることは普通に国民として消費生活をしていれば誰でもそう思うことだからである。
 ただもちろんこれは自然に生ずることではなくてこの背後には中韓の為替操作があることは言うまでもない。

 したがって 
異次元緩和にはいくつも成果はあったが、決して成功とは言い難い。
 それは、3つの重要なロジックが崩れたからだ。
・量的緩和等でインフレを高めることが可能。
・インフレを高めれば経済は成長する。
・インフレが国民を幸福にする。

とあることも間違いだらけである。

 まず「とりあえず、1つ目は否定された。」とあるが、これは2つの意味で間違っている。
 第1にそもそも開放経済においては「量的緩和」で高められるのは企業物価であって消費者物価ではないということである。
 この乖離が生ずるのは輸入というファクターがあるからである。
 第2に「量的緩和」自体が日銀当座預金のブタ積みによってほとんど達成されていないことである。

 また「2つ目はインフレ上昇前に達成されてしまい、リフレが唯一の手段でないことが明らかになった。」とあることももちろん間違いである。
 昨日も書いたように、「経済は成長する」は全く「達成されて」いないからである。

 また「3つ目は、消費増税の右往左往から見られるように、大きな疑問符がついている。」とあるのは「消費増税」があろうとなかろうと当然のことである。

 そして「異次元緩和」が間違いであることは当然であるが、重要なことはそれの亜種である財政拡大もまた間違いだということである。
 というのは「デフレの主因」が「低コスト生産を可能とするグローバル化」にあるとすれば、財政拡大はそれを解消する手段にはならないからである。
  1. 2018/12/12(水) 07:09:04|
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