"日本が中国を「特恵関税」対象から除外" 「随分前にこの報道は目にしたが、まだやってなかったのか」という感じ。我が国の対中貿易の赤字は1988年から。さすがに30年とは言わないが、20年は遅過ぎた!!
12月14日のテレ朝newsは,”日本が中国を「特恵関税」対象から除外
発展途上国の支援のために輸入関税を低くする「特恵関税」について、日本は来年4月以降、中国を対象から除外することを決めました。
特恵関税は発展途上国の支援を目的として、農産品や工業製品など3600品目余りの関税を無税にしたり、低くするもので、昨年度は9割近くが中国からの輸入品でした。関税制度を話し合う有識者のなかには「経済が発展した国への特恵措置は廃止されていくべき」との声もあり、日本は来年4月以降、中国など5カ国を特恵関税の対象から除外します。”と報道した(リンクはこちら)。
「発展途上国の支援のために輸入関税を低くする「特恵関税」について、日本は来年4月以降、中国を対象から除外することを決めました。」とあるが、「随分前にこの報道は目にしたが、まだやってなかったのか」という感じである。
調べてみると目にしたのは次の報道だった。
2016年11月24日の産経新聞は,”中国など5カ国を「新興国」から除外 財務省が特恵関税見直し
財務省は24日に開いた関税・外国為替等審議会で、途上国の輸入関税の税率を低くし、経済発展を支援する「特恵関税制度」を見直し、中国やメキシコなど5カ国を対象から除外する方針を示した。中国などは急速な経済発展で輸出競争力を強めており、援助の必要性が薄くなったと判断した。平成31年度までの実施を目指す。”と報道した(リンクはこちら)。
2016年11月24日の記事だからすでに2年以上が経過している。
確かにこの記事の中にも「平成31年度までの実施を目指す。」とあるが、何ともスローモーである。
そもそも我が国の対中貿易が赤字化したのはいつからだろうか。
日中貿易の収支の推移は次表のとおりである(リンクはこちら)。
【年別】 (単位:千円)
ちなみに「Exp-105」は日本側から見た輸出,「Imp-105」は日本側から見た輸入であり,差引が収支ということになる。
これを見るとすでに1988年からの赤字である。
特に大きいのは1994年からの赤字の激増である。
その主たる要因は1993年末における人民元の大幅な切り下げである。
今年ですでに30年が経過しているのであり、30年前に「特恵関税」は止めても良かったものである。
さすがに30年とは言わないが、20年は遅過ぎたと言うべきだろう。
発展途上国の支援のために輸入関税を低くする「特恵関税」について、日本は来年4月以降、中国を対象から除外することを決めました。
特恵関税は発展途上国の支援を目的として、農産品や工業製品など3600品目余りの関税を無税にしたり、低くするもので、昨年度は9割近くが中国からの輸入品でした。関税制度を話し合う有識者のなかには「経済が発展した国への特恵措置は廃止されていくべき」との声もあり、日本は来年4月以降、中国など5カ国を特恵関税の対象から除外します。”と報道した(リンクはこちら)。
「発展途上国の支援のために輸入関税を低くする「特恵関税」について、日本は来年4月以降、中国を対象から除外することを決めました。」とあるが、「随分前にこの報道は目にしたが、まだやってなかったのか」という感じである。
調べてみると目にしたのは次の報道だった。
2016年11月24日の産経新聞は,”中国など5カ国を「新興国」から除外 財務省が特恵関税見直し
財務省は24日に開いた関税・外国為替等審議会で、途上国の輸入関税の税率を低くし、経済発展を支援する「特恵関税制度」を見直し、中国やメキシコなど5カ国を対象から除外する方針を示した。中国などは急速な経済発展で輸出競争力を強めており、援助の必要性が薄くなったと判断した。平成31年度までの実施を目指す。”と報道した(リンクはこちら)。
2016年11月24日の記事だからすでに2年以上が経過している。
確かにこの記事の中にも「平成31年度までの実施を目指す。」とあるが、何ともスローモーである。
そもそも我が国の対中貿易が赤字化したのはいつからだろうか。
日中貿易の収支の推移は次表のとおりである(リンクはこちら)。
【年別】 (単位:千円)
Years | Exp-105 | Imp-105 | |
CHINA | CHINA | 差引 | |
1987 | 1,198,213,308 | 1,075,383,342 | 122,829,966 |
1988 | 1,213,931,260 | 1,264,213,819 | -50,282,559 |
1990 | 883,509,615 | 1,729,858,399 | -846,348,784 |
1993 | 1,911,297,438 | 2,278,025,688 | -366,728,250 |
1994 | 1,913,705,255 | 2,811,395,199 | -897,689,944 |
1995 | 2,061,959,713 | 3,380,881,798 | -1,318,922,085 |
2000 | 3,274,447,888 | 5,941,358,135 | -2,666,910,247 |
2005 | 8,836,853,027 | 11,975,448,971 | -3,138,595,944 |
2010 | 13,085,564,799 | 13,412,960,198 | -327,395,399 |
2014 | 13,381,487,410 | 19,176,450,101 | -5,794,962,691 |
ちなみに「Exp-105」は日本側から見た輸出,「Imp-105」は日本側から見た輸入であり,差引が収支ということになる。
これを見るとすでに1988年からの赤字である。
特に大きいのは1994年からの赤字の激増である。
その主たる要因は1993年末における人民元の大幅な切り下げである。
今年ですでに30年が経過しているのであり、30年前に「特恵関税」は止めても良かったものである。
さすがに30年とは言わないが、20年は遅過ぎたと言うべきだろう。
コメント