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金子吉晴(日本の自存自衛を取り戻す会)    行動保守運動の一員として真に戦後レジームからの脱却を追求しています。

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"為替条項、恐るるに足らずか 米専門機関が新NAFTAの規定分析" 発想が完全に間違い。日米間でできるだけ「為替条項」を厳しくしそれを中国にぶつけるべき。中国が飲まないなら対中貿易をやめればいいだけ!!

 4月20日の産経新聞は,”為替条項、恐るるに足らずか 米専門機関が新NAFTAの規定分析
 米国際貿易委員会は20日までに、北米自由貿易協定(NAFTA)を改定した新協定に盛り込まれた「為替条項」が、加盟国の政策に及ぼす効果が「ないに等しい」との分析を示した。トランプ米政権は新協定を手本に、日本との貿易交渉でも為替条項を入れるよう求めているが、米政府の専門機関みずから同条項の実力不足を認めた格好だ。
 同委員会は、NAFTAを見直した「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の経済効果などを検証した報告書をまとめた。
 報告書は、不当な通貨切り下げを防ぐ狙いの為替条項について、為替介入の実績を報告させたり、主に報告状況を確認する委員会を年1回開いたりすることを求めているだけだと指摘。「加盟国の従来の政策に影響を及ぼす可能性は低い」とした。
”と報道した(リンクはこちら)。


 表題に「為替条項、恐るるに足らずか」とあるが、これは発想が完全に間違っている。
 そうではなく、日米間でできるだけ「為替条項」を厳しくし、それを両国が中国にぶつけるべきである。
 それを中国が飲まないなら、両国とも対中貿易をやめればいいだけである。

 具体的には為替操作という行為を規制するのではなく、適正な為替レートという結果を3国間で協定すべきである。
 中国のように制度自体が為替操作的である国に対しては行為を規制しても何も意味がないので、結果を飲ませるしか望ましい方法がないからである。
 そうしない限りは関税賦課のような小手先の対応をしても、日米の膨大な対中貿易赤字は決して減ることはないだろう。

 対中貿易赤字がいかに日本経済に損害をもたらしているかは数字を見れば容易に分かる。
 まず2018年の中国への輸出は「158,977億円」である(リンクはこちら)。
 また2018年の中国からの輸入は「191,937億円」である(リンクはこちら)。
 したがって差引対中貿易赤字は、
  158,977億円-191,937億円=△32,960億円
となる。
 我が国の2018年の名目GDPは549兆円だから、これはその0.6%である。

 「なんだこの程度なら何も問題ないじゃないか」と思うかもしれないが、そう単純に理解してしまうのは全く貿易統計を理解していない証拠である。 
 というのは中国からの輸入は中国にとっては輸出だから、これは元々、人民元で表示されており、それを現実の為替レートで換算しているのである。
 4月15日のエントリーで書いたように、現実の為替レートは16.7円/元だから(リンクはこちら)、これは元々、
 191,937億円÷16.7円/元=11,493億元
である。

 しかしこれが日本経済にどのような影響を与えているかを考える際には、これを適正な為替レートで換算すべきである。
 同じく4月15日のエントリーで書いたように、適正な為替レートは28.1円/元だから、これは、
  11,493億元×28.1円/元=322,953億円
と評価すべきである。
 したがって正しい対中貿易赤字は、
  158,977億円-322,953億円=△163,976億円
である。
 これは我が国の2018年の名目GDPの3.0%である。
 対中貿易赤字をゼロにしただけで日本経済は簡単に3%成長するのである。

 もちろんこの好影響はこれだけにとどまらない。
 例えば近年、公共投資乗数が低下した最大の要因は純輸出の低下だから、これによりその障害が除かれ、公共投資の効果がかつての水準に回復するだろう。
 そして何よりもデフレ圧力がなくなるのだから、賃金が飛躍的に上昇するはずである。
 このような政策を実行しない限りは、日中の一人当たり名目GDPが同等になるまで、日本経済は中国からデフレ圧力を受け続けることになる。
 もしそのような状況になれば、経済どころか安全保障自体が立ち行かなくなるだろう。
  1. 2019/04/21(日) 08:53:54|
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