FC2ブログ

金子吉晴(日本の自存自衛を取り戻す会)    行動保守運動の一員として真に戦後レジームからの脱却を追求しています。

←応援クリックお願いします。

"最低賃金引き上げの「公式」 韓国のやり過ぎは反面教師!" 彼らが主張するような大規模財政出動をすれば結局は韓国と同じ結果となる。一方で韓国を嘲笑し他方で大規模財政出動を主張する人間が多いことは全く理解できない!!

 5月28日のzakzakは,”【日本の解き方】最低賃金引き上げの「公式」 韓国のやり過ぎは反面教師! 日本経済に有効な3%路線
 最低賃金について、政府は毎年3%程度を目途に引き上げる方針を掲げているが、14日の経済財政諮問会議では、内需の下支えに向けて、それを上回る5%程度を目指すべきだという意見が出たという。現状の日本でどの程度引き上げるのが妥当なのだろうか。
 最低賃金の水準については、「あるべき論」が強調されがちだ。最低賃金が高ければ、その分消費支出が増えるので、経済成長にプラスだという意見すらある。
 もっとも最低賃金の引き上げによる消費増の恩恵がどの企業に還元されるかは定かではない。引き上げは企業のコスト増だが、それが企業収益増に直結するかどうかも分からない。
 このため、最低賃金引き上げは労働の逼迫に対応する程度にとどめた方が経済全体には好都合なことが多い。最低賃金も賃金の一種であるので、労働市場の状況と無関係に決めるのは無理だという、至極妥当な話だ。
 この原理を具体的にいえば、最低賃金は前年の失業率を受けた無理のない水準にし、賃金は雇用確保の後からついてくるという経済原則を曲げないようにさえすればいい。大ざっぱな計数であるが、最低賃金の上昇率は、5・5から前年の失業率を差し引いた数値程度が結果としていい。
 この点、安倍晋三政権はかなり狡猾だといえる。雇用を増やし、失業率が下がるような環境を作っておき、最低賃金は失業率の低下に合わせて、毎年上がっていくように調整してきた。
 3%程度というこれまでの最低賃金の引き上げ方針も、NAIRU(インフレ率を加速しない失業率。事実上最低の失業率)が2%台半ばから考えると経済合理的である。
 この観点からみると、経済財政諮問会議での5%引き上げの議論には首をかしげざるを得ない。今の諮問会議は事実上、霞が関の役人が主導しており、消費増税も賛成だし、そもそもマクロ経済を理解しているのか疑問だ。最低賃金の議論でもマクロ経済オンチの部分が出たようにみえる。
 隣国の韓国で、文在寅政権は最低賃金を引き上げすぎて雇用の創出に失敗した。最低賃金を野放図に上げる失政は、マクロ経済学が分からないまま政治的な成果を求める左派政権によくある話だ。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
”と報道した(リンクはこちら)。


 「この原理を具体的にいえば、最低賃金は前年の失業率を受けた無理のない水準にし、賃金は雇用確保の後からついてくるという経済原則を曲げないようにさえすればいい。」とあるが、言っていることがおかしい。
 「最低賃金引き上げ」は「経済成長」のためにやっているのであって、「失業率」が低下したらやるというのでは、政策の名に値しないからである。

 要するに「最低賃金引き上げ」は所得分配政策の一環であって、まさに「消費支出」の増加のためにやるのである。
 もちろん本来の所得分配政策は高所得者から税金で徴収し、それを低所得者に分配するものであるが、そのようなやり方は勤労意欲の低下に繋がりやすいし、そもそも政治的障害が大きく実施が困難なので、「最低賃金引き上げ」で代行させているのである。

 しかし「隣国の韓国で、文在寅政権は最低賃金を引き上げすぎて雇用の創出に失敗した。」というのも事実である。
 その原因は「企業のコスト増」を価格に転嫁させることができなかったからである。
 そしてその原因は何かといえば中国の不公正な為替レートを長年、放置したことである。
 もちろん韓国はウォン安為替操作をやっているから全く対処していないわけではないが、それでは効果が今一つでる。
 そのため経済競争上、価格を引き上げることは現実的に不可能なので、貿易に関係のない産業であっても、やはり価格への転嫁が進まないということである。
 当然のことながらこのことは韓国のようなウォン安為替操作をやっていない我が国にはより大きく当てはまる。

 そして重要なことは、これを是正しないでこの著者らが主張するような大規模財政出動をすれば、結局は最低賃金を闇雲に引き上げた韓国と同じ結果となるということである。
 貿易競争力を考慮しない物価引き上げという意味では経済的には同じだからである。
 こんなことは韓国が社会実験をやらなくても理屈的にすく理解できるはずであるのに、我が国の保守勢力の中では一方で韓国を嘲笑し、他方で大規模財政出動を主張する人間が多いことは当方には全く理解できないところである。
  1. 2019/06/07(金) 04:50:15|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<"【主張】和牛の遺伝資源 流通管理と法改正を図れ" 中国・海南島の「和牛牧場」を放置しておけば中国国内にそれが爆発的に増殖することは確実であり、今さら海外流出の議論が全く無意味になるのにそう時間はかからないだろう!! | ホーム | "安倍首相、「戦争」発言の丸山議員を厳しく批判" 戦後74年北方領土が返還されていない現実からすれば、「外交交渉によって問題解決を目指す政府の方針」や「相互理解の増進を図るという四島交流事業」が全く無意味であることは自明であって、それらは批判されて当然!!>>

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ccp58800.blog25.fc2.com/tb.php/3881-7307175e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)