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金子吉晴(日本の自存自衛を取り戻す会)    行動保守運動の一員として真に戦後レジームからの脱却を追求しています。

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"韓国造船業、中国抜いて2年連続受注1位" 技術的にも日本は韓国の後塵を拝しているのは事実。政治の問題として国家の総力を上げて中国や韓国と経済的に対峙すべき!!

 1月5日の中央日報日本語版は,”韓国造船業、中国抜いて2年連続受注1位…「業況生き返る」
 韓国造船業界が中国を抜き2年連続で受注実績1位を維持するだろうという観測が優勢だ。
 英国の造船・海運市況分析機関クラークソンリサーチの集計結果では、韓国が11月までの累積受注量で2カ月連続、受注額では4カ月連続で中国を僅差で上回ったことがわかった。
 韓国の累積受注量は712万CGT(標準貨物船換算トン数)・168隻で、CGT基準でシェアは36%に達する。受注額は164億ドルだ。
 中国は受注量が708万CGT(304隻、35%)で受注額は153億ドルだ。
 次いで日本が257万CGT(153隻、13%)、イタリアが114万CGT(15隻、6%)の順となった。
 ここに現代重工業が12月だけで28隻・28億ドル相当を受注してスパートをかけており、大宇造船海洋も6隻・5億6000万ドルを受注した。
 サムスン重工業が最近締結した15億5000万ドルの液化天然ガス(LNG)運搬船と1億6000万ドルの耐氷原油運搬船2隻はクラークソンの集計にもともに反映されるものとみられる。
”と報道した(リンクはこちら)。


 「韓国造船業界が中国を抜き2年連続で受注実績1位を維持するだろうという観測が優勢だ。」とあるが、この理由は何なのだろうか。
 当方の発想では、第1にダンピング、第2に政府補助金、第3に為替操作というところである。
 しかし「サムスン重工業が最近締結した15億5000万ドルの液化天然ガス(LNG)運搬船と1億6000万ドルの耐氷原油運搬船2隻」という現実を前にすると、これだけではないのかもしれないという不安もある。
 この点、専門家はどう分析しているか。

 2015年3月に東京大学の先生方が書いた「高付加価値船に集中する韓国造船業」という論文には次のとおりある(リンクはこちら)。

高付加価値船に集中する韓国造船業

 近年の日本の造船産業に関しては、以下のように悲観的な立場で説明されることが多い。
…韓国、中国は国策として造船所の生産能力の増強を進め、韓国は 00 年に建造量のシェア(占有率)で1956年以降トップだった日本を逆転。中国も09年に日本を抜き、日本は3位に甘んじている。人件費などのコストが安い韓国、中国が受注を増やし、円高が拍車をかけた構図だ…
 こうした説明から、韓国の造船産業が低コストと生産量で日本を圧倒したような印象が持たれることが多い。たしかに、かつての韓国企業は低い人件費を活かした低価格戦略をとっていた。しかし、韓国造船業の賃金は高騰し、いまや日本と大きな差はない。低賃金をベースに成長してきた中国造船業に、価格競争では勝てない立場になった。そのような状況の中、近年では、韓国が先発国である日本よりもむしろ高付加価値、先端技術を追求した製品戦略をとっている。
 また、日本の造船業自体も、縮小・停滞が一貫して続いているわけではなく、1990 年代、2000 年代には生産量を拡大している (図 1)。その中で、高業績をあげている中規模の企業は、韓国のような高付加価値ではなく、むしろ、標準船で大きな利益を上げている。このような日韓造船業の実態は、上記のような記事に見られる紋切型のイメージとはかなり異なっている。
 日本を追い抜き、中国に追われる立場となった韓国は、国内の賃金高騰を背景にして、2000年代以降、コンテナ船やガスキャリアなど船種を高付加価値船にシフトしていった。
 日本・韓国・中国の2013年12月末時点の手持ち工事量をみると、日本ではばら積み船の比率が60%と、中国の40%よりも高い比率になっている。これに対し、韓国ではばら積み船の比率は10%弱に過ぎず、コンテナ船が30%弱、LNG船が20%強を占めている。ばら積み船の設計工数を1とすると、タンカーは1.5、コンテナ船は1.7、ガスキャリアのLNG運搬船やLPG運搬船は2、ドリルシップは4程度になるという。すなわち、韓国が主力とするコンテナ船やLNG船のほうが、日本の主力のばら積み船よりも複雑な構造になっているという点で、より高付加価値船であると言える。また、こうした高付加価値船の市場ニーズに対応し、韓国で建造される船型は大型化していった。1隻あたりの平均総トン数は、日本は 31,623総トン、中国は33,798総トンであるのに対し、韓国は68,116総トンと2倍以上である。日本や中国と比べると、韓国は複雑性の高い船、大型船を得意としていることが分かる(図 2)。
」  


 「日本や中国と比べると、韓国は複雑性の高い船、大型船を得意としている」とあるから、技術的にも日本は韓国の後塵を拝しているのは事実のようである。
 ただこれも日本が「複雑性の高い船、大型船」を不得意にしているというのではなく、単に価格競争の結果に過ぎないのかもしれないが、おいしいところを奪われているのには変わりがない。
 
 とにかく我が国は単に企業の問題と安易に考えるのではなく、政治の問題として国家の総力を上げて中国や韓国と経済的に対峙していかなければならない。
  1. 2020/01/05(日) 21:57:37|
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