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2021/05/18

"30分で簡単に判定、抗原検査キットを配布…病院や高齢者施設対象に最大800万回分" やることが1年遅いが取りあえずは朗報。しかし「症状が出たら」は理解できない。 発症が判明した時点ではすでに高齢者にうつしまくった後だから!!

 5月14日の読売新聞は,”30分で簡単に判定、抗原検査キットを配布…病院や高齢者施設対象に最大800万回分
 新型コロナウイルスのクラスター(感染集団)対策として、政府は、短時間で感染の判定ができる抗原検査の簡易キットを無償配布する。病院や高齢者施設を対象に最大800万回分を配布予定で、早ければ月内にも始める。のどの痛みやだるさなどの症状が出た人を素早く検査して感染者を効率よく把握するため、キットの活用を推進する狙いがある。
 今月、発表された調査で、症状がある人が感染している割合は9%と、無症状の人の1%より高いという結果が判明。専門家から、キットを活用して有症状者に重点を置いた検査を迅速化することがクラスター対策に有効との意見が出た。
 そこで、厚生労働省は、病院や介護老人保健施設、特別養護老人ホームなどにキットを配布し、職員に症状が出たら、速やかに調べてもらうことにした。陽性者が見つかった場合には、周囲の人も含め、より精度の高いPCR検査などを実施して確認する。
”と報道した(リンクはこちら)。


 「新型コロナウイルスのクラスター(感染集団)対策として、政府は、短時間で感染の判定ができる抗原検査の簡易キットを無償配布する。」とあるのはやることが1年遅いが、取りあえずは朗報である。

 しかし「そこで、厚生労働省は、病院や介護老人保健施設、特別養護老人ホームなどにキットを配布し、職員に症状が出たら、速やかに調べてもらうことにした。」とあるのは理解できない。
 厚生労働省の資料には、「感染可能期間は発症2日前から発症後7~10日間程度(積極的疫学調査では隔離されるまで)と考えられている.」とあるからである(リンクはこちら)。
 発症が判明した時点ではすでに高齢者にうつしまくった後だからである。
 それどころか5月9日のエントリーで紹介した報道には次のとおりある。

新型コロナウイルスに感染しながら無症状の人の実態を知るため、東京都世田谷区の施設入所者らに実施している検査について、区は28日、分析結果を発表した。症状がないのにウイルスを多量に持つ人も確認され、保坂展人区長や研究者は「こうした感染を広めるリスクの高い人の発見が急務」と指摘。効率的な検査方法の導入などで経済活動を維持した対策を来月にも国に提言したいとしている。

 「症状がないのにウイルスを多量に持つ人」であった場合には悲惨なことになるということである。
 とにかく無駄を承知で早期発見を心がけるしかない。

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